白いタンポポとの出会い

<白いタンポポとの出会い>
いつも通る道端でタンポポの写真を撮っていたら、どこからかおじさんが寄って来て「何を撮っているんですか?」と問う。「タンポポの大きさを測っているんです」と答えて自作のタンポポ・スケールを見せた。すると「タンポポだけですか?」とちょっと不思議なことを尋ねる。「タンポポだけです」というと、少し間があって「白いタンポポありますよ」。「えっ! 綿毛のことですか」と聞くと黙って歩き出す。ついて行くと、すぐ2~3メートル先で「これ」と下を指さす。見ると、ひぇー、本当に白いタンポポ。びっくりしたー。何とか言う場所で見つけてここに植えたのだという。何とかという場所を忘れないように2度も聞いたのに、案の定忘れた。白タンポポの向かいには場所柄に不釣り合いな掘っ立て小屋の「団子屋」がある。いつも「こんな店で商売成り立つのかな」などと思いながらその前を通っていた。白いタンポポを植えたおじさんはその「団子屋」のご主人だった。ひぇー。
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