道端のタンポポを食べる記念日

「道端のタンポポを食べる」ことが夢であったが、道端は世俗の塵芥がペーストと化してへばり付き、食べて地獄に落ちては元も子もないので、結局、綿毛の中で世俗の穢れをしらず育った種を大事に育て、その葉っぱを食べてやろうと遠大な計画を立てたのであった。ところがその肝心の種がなかなか育たず、一時はあきらめて、Amazonで買った食用タンポポ(DandiLion)の種を育てたところ、これは順調に育って、育ちすぎるほど育って、食べるに追い付かず、やけ食い状態ではあった。ところが、その後、道端タンポポの種を育てる秘策が見つかり、随分時間はかかったが、本日めでたく「純潔の道端タンポポの種から育てた葉っぱ」をとうとう食すにいたり、本日を以て「道端タンポポ食べる記念日」に設定した。何しろ、道端育ちも血統正しからずで、Amazonの由緒正しいDandilionに比べるとさぞや猛々し味がするかと思いきや、意外にもDandilioneよりやや肉厚で、しかも上品な味だったのは贔屓目のせいか。

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